「人工知能(Artificial Intelligence, AI)」と聞くと、ロボットや半導体、難しいコードを思い浮かべるかもしれません。
いったん全部忘れて、バッグ売り場を想像してみましょう。
あなたが店員に「仕事でも休日でも使えて、あまりかっちりしすぎないバッグが欲しい」と伝えたとします。
経験豊富な店員なら、何十個も質問しなくても、まず3つくらい有力な候補を出してくれるかもしれません。
なぜできるのでしょう?
心を読んでいるからではありません。これまでにたくさんのお客さんを見てきたからです。
AIは、多くの例からパターンを見つけるのが得意
長く接客している店員は、「通勤する人は重さを気にする」「シンプルな服装の人は装飾の少ないバッグを選びやすい」など、少しずつ傾向をつかんでいきます。
AIも基本的な直感としては似ています。
大量のデータからパターンを学び、そのパターンを使って予測・判断・生成を行う。
もちろん、本物のAIが頭の中で「この人にはベージュが似合いそう」と考えているわけではありません。数字、計算、モデル(Model)を使います。
でも最初の理解として「多くの例から規則性を学ぶ」はとても役立ちます。
AIは人間と同じように考えているの?
いいえ。
人間の店員には感情や生活経験があります。表情から迷いを読み取ったり、言葉にしなかった気持ちまで察したりできます。
AIが「わかってくれている」ように見えるのは、与えられた情報のパターンをうまく使って、自然な結果を出せるからです。
ChatGPTがやさしく答えてくれたときは、まずこう考えてみてください。
与えられた手がかりから、「次にどんな答えが自然か」をとても上手に予測している。
AIはとても大きな総称
「AI」は「バッグ」という言葉に少し似ています。
トート、クラッチ、バックパックは全部バッグですが、目的は違います。
写真の中の猫を見つけるAI、カードの不正利用を検知するAI、おすすめ動画を選ぶAI、文章を作るChatGPT。すべてAIですが、同じ仕組み・同じ得意分野とは限りません。
だから「AIならできる」と聞いたら、もう一つ質問してみましょう。
どのAIが、何のために作られたの?
今日覚えることは一つだけ
AIは、大量のデータからパターンを学び、そのパターンを使って結果を生み出すシステム。
次は、AIの中で実際に仕事をする「モデル(Model)」を見ていきます。